トゥー・エスプレッソ

トゥー・エスプレッソ

フランスで漫画を描いているベンジャミン。
いくつかの賞を手にし、漫画家としての名誉も得たはずの彼だが、
厄年を迎える現在、漫画へのモチベーションは薄れてしまい、自堕落な生活を送っている。
そんな彼の脳裏に浮かぶのは、
まだ売れる前、雨降るパリで一晩だけゆきずりの関係を持った日本人女のことだった―。
女の残したメモを手掛かりにベンジャミンは愛知県の片田舎の町へと降り立つ。
廃駅の町で小さな喫茶店や菜園を営む日本人家族と、
フランス人漫画家の、ちょっと奇妙で心温まる交歓を描いた、愛と再生の物語。

これ面白かった。日本のマンガっていうよりもバンド・デシネに近い(読むのも左から右)。画面はひたすら暗い。しかもコマの背景まで黒い。そして出てくる人たちはだいたいグダグダ。そんな美しいマンガ。ちゃんとオチもあるよ。
ところで今年厄年なんだけどおれは何を捨てたらいいのかな。