新しい生活を夢見て郊外に越してきたゲイカップル。養子として1歳半の赤ちゃんを迎えるはずが、やってきたのはゲイ嫌いで犯罪歴のある15歳の少年だった ――。デリケートな題材を見事に描いた、各国で評判の話題作。

EU Film Days@東京国立近代美術館フィルムセンターで上映してた『Patrik 1,5(パトリックは1.5歳)』(2008年、スウェーデン)をみてきた。「デリケートな話題」とのことだけど、映画自体はプロットから演出からきちんとウェルメイドで楽しめた。日本で一般公開してもけっこう売れるんじゃないかな。ちなみに2009年の東京国際レズビアン&ゲイ映画祭っていう映画祭でも上映してたらしい。
ただもし日本で一般公開したとしても、同性愛のカップルの結婚を認めるべきかとか、同性愛のカップルを法的に認めるとしても養子をとることを認めるかどうかとか、そういう問題を(さりげなく)見せてる映画としてはみられないんだろうなーと思う。あくまで「デリケートな題材」だから。同性愛を扱う映画はそれだけでそれなりに人目を引いてる気がして、それ自体はべつに悪いことじゃないんだけど、LGBTはファッションじゃないよと思うんだけどなあ。