8月に入ってからみた映画。

石井聰亙はずっと同じイメージとかモチーフににとりつかれてるんだな。最初の暴れるシーンでチラっと出てくる仮面て『ELECTRIC DRAGON 80000V』の雷電仏蔵そのままだし、体を金属で武装するのも『逆噴射家族』はじめよく出てくる。

80年代の退廃的・審美的ムードって嫌いなんだけどなんか惹かれてしまう。

デリー・ギリアムは『1984』を読まずにこれを撮ったらしいんだけど、恐ろしく再現率が高い。ディストピアってだいたい似たようなものになるってことなのか。

いい話だなー。他人の脚本をしっかりしたウェルメイドな映画にするガス・ヴァン・サントはスタジオ・ミュージシャンみたいな器用さもあるんだなと思った。

昔借りて、観ないで返してしまったのでリベンジ。すばらしい。ガス・ヴァン・サントは天才だと思った。ところでガス・ヴァン・サントnerd vs jocksみたいな図式が好きなんだろうか。『MILK』でも少年に「jocksたちにいじめられてないか?」みたいに聞くシーンがあった。

1970年代の公民権運動の盛り上がりみたいなの(とそのバックラッシュ?)の雰囲気がうまい。今では同性愛者の結婚まで認めるようになったわけだから、隔世の感というか。同性愛の権利に反対する保守派の「家族という価値観を破壊しようとしている!」みたいなロジックがどこの国でも、何十年たっても同じすぎてむしろ笑えた。保守派議員の"You can argue with me, but you cannot argue with God."みたいなセリフは「ああ、アメリカだなあ」と思った。

夜の2人の疾走シーンは、カラックスのアレックス3部作に劣らないすばらしい疾走シーンだと思う。ただポン・ジュノが撮るといろんなシーンがホラーになってしまって、観ているこっちはえらい緊張をしいられる。ペ・ドゥナ最高!

で、こっちで本領発揮。超重量級。韓国映画最高!

ジブリ観てないと「えージブリ観てないのが許されるのは小学生までだよねーキャハハ」と言われるので観ていくシリーズ第2弾。面白かった。どうでもいいことだけど、部屋でパソコンに向かって映画を観るのはけっこう疲れるので、このくらいの尺(90分ちょい)がちょうどいい。個人的に120分超えると映画館じゃないとけっこうしんどい。

劇場でみたもの。超爆笑。いちいちディテールまでネタに凝ってて(ヒゲ面のおっさんが「Jonas Brothersのライブがあるから帰らなきゃ」だとか)すごく楽しめた。

劇場でみたもの。コンパクトでいいんじゃないか。ハウルくらいから登場するなよなよしてすました感じの少年キャラがなんか抵抗感ある。パズーはいずこへ。