これといって書くことがないので、最近読んだ本でもあげてみます。

十九世紀ドイツ私法学の実像 (熊本大学法学会叢書)

十九世紀ドイツ私法学の実像 (熊本大学法学会叢書)

「パンデクテン法学」と泰斗ヴィントシャイトはそんなに「概念法学」ではなかったよ、とのこと。1980年代からサヴィニー研究が進んで、それと同時に転向後のイェーリングや自由法運動・利益法学の批判を中和しようとする試みが進んだとかなんとか。
法学史 (1976年)

法学史 (1976年)

ただし同じ指摘はすでにこっちでも。読みにくいー。
法思想史 (有斐閣Sシリーズ)

法思想史 (有斐閣Sシリーズ)

これはいい教科書。素人にもわかる。
日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ (中公新書)

日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ (中公新書)

議院内閣制のもともとの原理から一貫して広げて書いてるのでポイントはわかりやすい。
日本の行政―活動型官僚制の変貌 (中公新書)

日本の行政―活動型官僚制の変貌 (中公新書)

それに比べてなんでこれがクラシックだったのかいまいちよくわかりません。すいません。
行政学

行政学

学説史おもしろい。
オクターヴ 1 (アフタヌーンKC)

オクターヴ 1 (アフタヌーンKC)

オクターヴ(2) (アフタヌーンKC)

オクターヴ(2) (アフタヌーンKC)

3巻出てた。どうしようかな。
ゼロから学ぶ線形代数

ゼロから学ぶ線形代数

ゼロから学ぶ微分積分

ゼロから学ぶ微分積分

微積はけっこう知ってた。線形のほうは目からうろこ。よくわからずに公式だけ覚えるのはこわいこわい。『微分方程式』まだー?政治学者・行政学者はバブル悪玉論がお好きなようで。
金融政策の政治経済学〈下〉日本の金融政策と中央銀行制度

金融政策の政治経済学〈下〉日本の金融政策と中央銀行制度

1998年の日銀法改正以前も日銀は実質的な独立性を持ってたっていうのはこっちにも書いてある。
1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 1

1Q84 BOOK 2

1Q84 BOOK 2

ひとがかしてくれたので。やたらと「壁と卵」のスピーチがあちこちで触れられているけど、だったらなぜ新左翼にはシンパシーゼロなのだろう。
社会学入門 〈多元化する時代〉をどう捉えるか (NHKブックス)

社会学入門 〈多元化する時代〉をどう捉えるか (NHKブックス)

中の人ではなく外野にこそおもしろい社会学入門。社会学を軸にしてみた社会思想史・政治思想史としても読める。右も左もわからずプロ倫と自殺論を読まされる大学1、2年の苦痛を和らげるのにすばらしくいいと思う。社会学を近代の自意識としてとらえるなら、やっぱりマンハイム入れてもよかったんじゃないかと個人的に思います。