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- 作者: 稲葉振一郎
- 出版社/メーカー: NTT出版
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 単行本
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ところでこの本は誰に向けて書いてるんだろう。『経済学という教養』が対象としてた(はずの)「人文系中流ヘタレインテリ」はそもそも「公共性はないものねだりであーる」なんていう認知的不協和バリバリの本なんか読まなそうだし、経済学プロパーの人は政治思想史とか憲法学なんて興味ないだろうし。実証メインの政治学の人にとってはアレントとかハーバーマスとかいまさら何を蒸し返すんだって感じだろうし。出版社のわりにだいぶ間口がせまくないか、と疑問に思った次第。