『This is England』(イギリス・2006年)をみてきた。渋谷にて。おもしろかった。
1983年イギリスが舞台。フォークランド紛争で父を亡くした10歳の少年がスキンヘッドの不良グループに入り、そのまま極右グループの活動にコミットしていき...っていうお話。
すでに公開前からイギリス事情にくわしい人たちがDVDでみてネット上でいろいろ書いてる。でも、この映画が80年代イギリスを忠実に再現しているか、っていうことに話が集中してるのはもったいないような。あくまでこれは少年の成長物語。ラストシーンの撮り方だって『大人は判ってくれない』へのオマージュのように見えなくもない。
したがって別に設定は取替え可能なんだと思う。極右団体じゃなくて極左団体だっていいし。イギリスじゃなくて日本だっていいし。そういうラディカルな集団にリクルートされた人の心理っていうのはけっこうちゃんと(といっても淡々と)描いてたと思う。
劇場の音響がいまいちだったのがちょっと残念。