Very Short Introductions: Economics

Very Short Introductions: Economics

経済学 (〈一冊でわかる〉シリーズ)

経済学 (〈一冊でわかる〉シリーズ)

環境・開発についての分量が多いけど、全体として社会科学のほかの領域と接合がよくていいのでは。
メインのテーマではないけれど、アローの不可能性定理についての説明がすごくわかりやすい。ただちょっと説明のしかたを変えているみたいなので、「なんか習った説明とちがうぞ」と(勝手に)思ったところが。
The principle of neutralityという原則がでてきて、a)投票のルールはどの特定の選択肢にとっても有利/不利であってはならない、b)x, yについての選択は他の選択肢zの影響を受けてはならない、となってる。b)は「無関係な選択対象からの独立性」なんだけど、a)って教科書的な説明だとどこにあてはまるんだろう。ちなみに硬性憲法の改正ルールはこのa)の原則に反しているとかなんとか。
あと訳しにくい文体だなーと思いながら読んだけど、訳はどうなってるんでしょ。